読書会で紹介された本 その13
読書嫌いのための読書会』in 広島 第13回 が終了しました。
【今回紹介された本】
『モブサイコ100』ONE
―――本当の「正義」とはいったい何なのか?
…といった話は脇に置いといて、それよりももっと重要な、庶民であることの難しさ、どんなに力を持っていても人間は人間である、といった当たり前のようで、普段は見過ごしてしまうような問題に触れるヒーローコミック。
「超能力を持ってても、モテないですよ」
という言葉が、周囲の注目を浴びたくて非凡になりたいと思う、私たちのちょっとした気持ちに突き刺さります。
当たり前のことを当たり前にやる難しさ、毎朝決まった時間に起きて会社に行く社会人や、つまらないと思いながら学校の授業を受けている学生の心にも響く、新しいヒーロー漫画です。
『私は私 超訳ココ・シャネル』山口 路子
シャネルは物凄いエネルギーをもった女性というイメージがありましたが、本に書かれている語録からもそれは伝わってきました。
中でも特に印象に残ったのが、彼女が「嫌い!」を原動力にしていたという所。
「嫌い!」という心の叫びを誰より大切にすることで、嫌いなものを自分の周りからなくすことにエネルギーを注いだとのことで、
女性の体を締め付けるコルセットへの反発から、動きやすい服装をデザインしたり、けばけばしい派手なドレスに反するシンプルなデザインのドレスを手掛けたりしていました。
私は今まで「好きであること」を重要視していましたが、「嫌いなこと」の力を認識するとともに、「嫌い」があっての「好き」なんだな~ということが分かりました。
『蟹工船』小林 多喜二
時代を超えて読み続けられる作品で、私も20代前半で読んだ覚えがありました。
小林多喜二が共産党員であり、作品のストーリーも共産主義色が強いことから、読まずに敬遠されるのはもったいないなと思いました。
ストーリーはれっきとしたエンターテイメントに仕上がっているし、熱くなれるラストは多くの人が共感するものになっています。
そして、ある程度歳を重ねてから読むと、また違った見方ができる作品でもあります。
色んな立場の人間の気持ちが分かったり、このエンディングの先を想像すると、ハッピーエンドではないのかも…と勘ぐってみたり。
いずれにせよ、面白い一冊です。
『SWOT分析による経営改善計画書作成マニュアル』嶋田利広, 坂本力, 尾崎竜彦
SWOT分析(SWOT analysis)とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである。
Wikipediaより引用
SWOT分析を活用するための実践書で、主に企業などで事業の見直しをする際に、客観的に会社を見るための手法を分かりやすく実践的に紹介している本です。
今回は、個人にもこの手法が使えるのではないかと考えて、各々が自分に当てはめて考えてみました。
自分の強みと弱み、それらを活かすことが出来れば、もっと楽しく生活できるのではないでしょうか?
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