読書会で紹介された本 その9
『読書嫌いのための読書会』in 広島
第9回 が終了しました。
【今回紹介された本】
『トランプ新大統領誕生で世界はこうなる』 長谷川 慶太郎, 田原 総一朗
クリアな物言いの長谷川さんと田原さんの対談本です。
全体を通して、米国大統領トランプ勝利、英国のEU離脱、世界の流れを捉えた上で、今後のアジア、そして日米安保はどうなってゆくかが語られています。
北朝鮮で、中国とのパイプ役が粛清された理由や、フィリピン大統領の言動についての興味深い考察がされています。
本書では、オバマが「世界の警察官をやめた」ことは、日本にとって良いことだと言われていますが、トランプになればうまく行くという確証はないとも述べられています。
今起きている世界の変化をとらえることの助けになる一冊になると思います。
『20世紀のデザイン』 シャーロット&ピーター・フィール
機能とデザインの融合した美しさ、インダストリアルデザインを写真と解説で紹介する画集です。
ポスターからファニチャーまで、様々な工業デザインをざっくり眺められる本です。
また、本のサイズも小さくて場所を取らないのでおすすめです。
『考える生き方』 finalvent
『極東ブログ』の著者finalvent氏の半生を綴った自伝です。
本人も言っている通り、只のいちブロガーの自伝であり、有名人が書くものでも、何か大きな事件にかかわった人のものでもありません。
しかし、著者が平凡と自称する半生の中にも良い時悪い時があり、それらを乗り越えてきた著者の「考える生き方」には共感する部分があり、私の考え方に影響を与えました。
自分の立場と近い存在である筆者の半生であるがために、共感しやすかったのだと思います。
今の自分の立ち位置に疑問を持っている若い方に読んでもらいたい一冊です。
『オリエント急行殺人事件 (アガサ・クリスティー探偵名作集)』 アガサ クリスティー
有名な名探偵ポアロシリーズの1つです。
著者のトリックやストーリーは、何人もの作家がマネをし、新鮮さを失ってしまったかのように思われますが、発表から100年近く経った今でも色あせない何かを残しています。
様々な立場の人間が集まり、各人の思惑や予定外の行動などが物語にも深みを与え、お馴染みのポアロが「灰色の脳細胞」を駆使し、バラバラの出来事を1つに繋げて真相に迫っていきます。
定番であり、オリジナルな不朽の名作です。
以上です。
また、紹介とは別に「読まない読書」も実践してみましたので、そちらも後日公開したいと思います。
興味を持たれた方はぜひ一度来てみてください!
それでは!
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