読書会で紹介された本 その8
『読書嫌いのための読書会』in 広島
第8回 が終了しました。
【今回紹介された本】
『茨木のり子全詩集』 茨木 のり子
「覚悟の人」茨木のり子の全詩集です。
筆者の有名な詩、「わたしがきれいだったとき」「自分の感受性くらい」「倚りかからず」からもわかるとおり、自立を促す力強い言葉が印象的です。
私もこれらの詩に励まされてきましたが、同時にそれは著者自身にも向けられた言葉だったのではないかと思います。
茨木のり子さん自身が、自分を奮起させるために意識して言葉を綴ったのではないかと考えると、彼女も常に強い女性ではなかったのではないかと思われて共感を覚えます。
他にも素晴らしい詩がたくさんあるので、ぜひ一読をお勧めします。
『「罪と罰」を読まない』 岸本 佐知子, 三浦 しをん , 吉田 篤弘, 吉田 浩美
ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだことがない4人の作家が、飛ばし飛ばしのページから得られる情報をもとに内容を想像するゲームをするといった内容。
少ない情報のせいで、重要でない人物が重要人物になったり、作品の重要なシーンが飛ばされたりして、見たこともない「罪と罰」が出来上がっていく過程がとても面白いです。
最期は全員が読んで答え合わせをするのですが、それもとても面白そうで、読書を2重に楽しめるし、良いゲームだなと思いました。
私もやりたくなったので、今度やります。笑
『最強の「経済理論」集中講義』 藤田 康範
著名な経済論者の理論の一部をひとつなぎの1日の授業に凝縮した本です。
前後との関連性を重視した内容になっており、この1冊まるまるがひとつの経済論になっており、そのまま他人に話すことも出来る作りになっています。
その分、1人1人の深い考え方にまでは触れていないので、入門図書か参考図書、または体系的な経済論を得たいという方におすすめの1冊です。
以上でした。
今回も面白い話し合いができました。
興味を持たれた方はぜひ一度見学に来てください!
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