読書会で紹介された本 その7

『読書嫌いのための読書会』in 広島

第7回 が終了しました。

【今回紹介された本】

『藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1~4』 藤子・F・ 不二雄

藤子・F・不二雄の知られざる作家性が垣間見える短編集。

ドラえもんやパーマン、キテレツ大百科などからは想像もつかないような、ゾッとする話が数多く収められています。

それと、エスパー魔美などの描写と絡めて、著者のエロチシズムについても触れました。

幼い少女の裸シーンがよく出てくることや、しずかちゃんのお風呂シーンは必要なのか?問題について考えた末、もしかすると、氏はロリコンだったのでは?という説です。

皆さんも一度その視点から氏の漫画を見てみると面白いかもしれません。

『マンガ 心理学入門ー現代心理学の全体像が見えるー』 ナイジェル・C.ベンソン

心理学の分野において過去に発見された事が網羅的に書かれている一冊です。

どれも知っていて損しない、人間の行動原理にかかわることがひととおり読めるので、知識として蓄えたい人にはおすすめです。

今回はその中でもパブロフの条件反射についてや、報酬と罰について紹介してもらいましたが、一度身についた条件反射は消せること、「報酬と罰」よりも「報酬と報酬ゼロ」のほうがやる気を生み出しやすい、など知っているつもりで知らなかったことを知れました。


『クリスマス・キャロル』 チャールズ ディケンズ

古典として今も読み継がれている名作ですが、私も完全に内容を忘れていました。

大人になって改めて聞いてみると、過去・現在・未来の幽霊が意味するもの、意地悪なスクルージさんに雇われている従業員の優しさなどいろいろ考えてみるいいきっかけになりました。

クリスマスが近づいてきてわくわくの最高潮にある子供たちが読むと考えると、かなり暗いテーマのような気もしますが、子供たちが浮かれ過ぎないようにする意味で読み継がれていたのかな…?と考えたりもしました。

次のくるみ割り人形も含めて、こういった古典を紹介してもらっても新たな発見があって面白いです。


『くるみわり人形』 E.T.A. ホフマン

(↑同じ文庫本がAmazonになかったため、絵本へのリンク)

こちらも、説明不要の超有名古典。

ただ、こちらもストーリーを忘れていました。笑

久々に内容を聞いてみると、子供の頃に感じた気味の悪さを思い出しました。

紹介者の方も同じく気味悪さを感じていたらしいので、今回はその正体が一体何なのかについて主に話し合いました。

分析結果としては2点ほど上がり、年端もいかない少女が結婚するという展開であることと、「人形」という人の形をした人ではないものが動いて、生身の人間との恋仲になることでした。

後者は「不思議の国のアリス」などにも通じますね。



以上でした。

今回もかなり歯ごたえのある話し合いができました。

興味を持たれた方はぜひ一度見学に来てください!

まってます!



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ねこぐす

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